在日と強制連行に関する3つの誤解

当コンテンツでは、ネット上でよく目にする「在日の強制連行」について詳しく解説しています。

いわゆる「強制連行」については、偏った考えの人たちによって間違った解釈がネット上に流布されていることが多いです。

そのため「在日の強制連行なんて本当にあったの？」「きちんと事実を知りたい」と思っている方もいらっしゃるかと思います。

もし強制連行についてきちんとした知識を得たいのでしたら、少しでも事実に目を向けるようにしましょう。

そもそも強制連行とは？

さて、当コンテンツの主題である「在日の強制連行」とは一体何を意味するのでしょうか。

ここでいう「強制連行」とは、無理矢理に、力づくに連れてくること。そして労働に従事させることを意味しています。

よくネット上では、「（在日に対する）強制連行の事実はなかった。」「デマだ。朝鮮人は嘘つきだ」などといった論調を目にします。

強制連行は本当になかったのでしょうか。強制連行については実は韓国や在日の学者による研究などにより、かなり具体的な裏付けが検証されています。

もちろん嫌韓本など、これを否定するものもありますが、ぜひ一度ご自身で比較検証されてみるとよいでしょう。

一方で、「在日のほとんどは強制連行されてきた」という話がありますが、これも間違った認識です。

もちろん一部強制連行されてきた人の子孫というのは存在します。しかし強制連行によって連れられてきた人のほとんどは、日本の敗戦と同時に帰国しています。

ここで、「じゃあ、在日は自由意志によって渡日したんじゃないか」ということをいう方もいます。

しかしこの「自由意志によって渡ってきた」という意見は当時の状況をきちんと踏まえていません。

朝鮮半島は当時、日本の植民地とされていました。当時、日本の政策などで土地を奪われた農民たちは小作農に転落し、大変な生活苦に追いやられました。

またいわゆる力づくによる強制連行に限らず、役所などに圧力をかけ動員させる労務動員も頻繁におこなわれました。

仕方なく日本に渡ってきたケースがほとんどであり、自由意志と呼ぶにはほど遠いものでした。

ここまで強制連行に関する情報をお伝えしました。こんな言い方をするのもあれですが、この記事の内容を含み、ネットの情報は鵜呑みにしないようにしましょう。

こういった歴史的事実を直視するとき、広い情報のなかから、何が正しいかを判断する力（リテラシー）がとても大切なのです。