在日の場合、「 原則 」は徴兵免除
在日の場合、徴兵はどうなるのか。
当コンテンツでは、在日の徴兵について紹介します。
韓国には徴兵があるけど韓国籍の在日の場合はどうなるの?
在日の徴兵に対する疑問を持つ方はたくさんいらっしゃると思いますし、当事者ならなおさらだと思います。
結論からいうと在日は徴兵を免除されます。
しかし徴兵が免除されるといっても、いくつか注意点があります。よく知っておきましょう。
韓国の徴兵制度

そもそも韓国の 徴兵制度ってどうなっているの?
まず韓国の 徴兵制度は兵役法という法律により定められています。
兵役法の第三条の第一項に兵役義務が次のように規定されています。
「大韓民国 国民の男性は憲法と兵役法が定めるところにより兵役義務を誠実に遂行しなくてはならない。女性は志願により兵役および予備役として服務することができる。(2011年5月24日改正)」
つまり韓国人男性であれば、原則として必ず徴兵させられるというわけですね。そして韓国の男性は原則として19歳で兵役検査を受けます。兵役法の第11条第一項に兵役判定検査が次のように定められています。
「兵役義務者は19歳となる年に兵役を果たすことができるか判定するため、地方兵務庁長が指定する日時、場所で兵役判定検査を受けなくてはならない。ただし軍で必要とする人員と兵役者員の需給状況等を考慮し、19歳となる者の一部を20歳となる年に兵役判定検査を受けるようにすることができる。(2016年5月29日改正)
兵役検査の結果、健康状態、精神状態などから1~7級までに分類をおこないます。健康状態や精神状態に問題なければ現役兵として服務することになります。ここで健康状態や精神状態に問題がみられ、徴兵にいくことが不可能と判断されれば兵役免除となる場合があります。また免除とまでならなくても、公的機関の事務仕事をおこなったり、物資運搬などの後方支援に回されることもあります。
所属する部隊は陸軍や海軍、海兵隊、空軍などさまざまで、舞台により期間が異なります。期間は18カ月~24カ月。なかなか長いですね。よくK-POPアイドルなんかのニュースで徴兵のことを耳にしますが、芸能活動や進学などを理由に徴兵を延期するケースがあります。しかし原則として30歳までには入隊をしなくてはなりません。
在日の徴兵に関する決まり

さて、前置きが長くなりましが、ここで在日の徴兵という話に戻したいと思います。
韓国国内に関しては兵役法により厳格に徴兵制度が敷かれていますが、実は在外同胞など、外国出生者や満6歳以前に国外に出国している者は、満17歳までその国で暮らし、その国の国籍や永住権を取得していれば、兵役義務が課せられないことになっているのです。
そのため基本的に在日は徴兵から免れるというわけですね。ただし注意点としては韓国パスポートを取得し、海外に旅行に行く際には必ず兵役免除のスタンプ(在外国民2世のスタンプ)を押してもらわなければなりません。
また最近になって法律が厳格化されるようになりました。
在日は原則は免除と考えて問題ないと思いますが、韓国に修学などの目的で入国したとしても、累積の滞在期間が3年を超えると兵役義務が発生する可能性を含んでいます。
詳しい内容については駐日韓国大使館HPのページに掲載されているPDFファイルをご覧ください。
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