おすすめ在日映画7作品を厳選紹介!
当コンテンツでは在日を題材とした映画を紹介しています。
在日映画には、楽しく鑑賞できる映画からドキュメンタリー映画まで様々あります。
在日を知りたい!在日に関心があるという方なら有名な在日映画作品はおさえておきたいところですね!
今回は数ある在日映画から7作品を厳選し、紹介していきます。
焼肉ドラゴン

この映画は、劇作家として知られる鄭義信さんによる演劇作品を映画化しました。
ストーリーの舞台は1970年代の大阪のとある在日集落。その集落にポツンとある一軒の焼肉店。
その焼肉店こそ、この映画のタイトルでもある「焼肉ドラゴン」です。この映画では「焼肉ドラゴン」を中心に、店を営む店主の龍吉やその家族たちの日々の葛藤を描いていきます。
在日の戦争体験や差別がテーマの映画であるにも関わらず、重たいなどとは微塵も感じさせません。
主役の大泉洋、井上真央、真木よう子などの有名映画俳優に加え、韓国の映画俳優陣としてキム・サンホやイ・ジョンウンなどの大御所が出演しています。
豪華キャストで贈る笑いあり!感動あり!人間ドラマを描いた感動映画!一見の価値ありの映画です。
パッチギ!

出展:https://eiga.com/movie/41436/
この映画は昭和30年代、京都東九条が舞台です。
東九条にはかつて朝鮮人集落が存在し、今もその名残で多くの在日の方が暮らしています。
映画の筋書きは、日本人高校生の康介が朝鮮高校の女子生徒のキョンジャに恋をするという展開から始まります。しかし朝鮮高校と日本学校の真っ向から対立。康介の恋の行方は一体どうなっていくのか…。
迫力満点の喧嘩シーンや当時の破天荒な朝鮮高校生たちの日常をコミカルに描き、至る所に笑いや感動の要素が散りばめられています。
さすがは巨匠井筒監督映画だけあって、とてもエネルギッシュで爽快な青春映画となっています。
夜を賭けて

出展:https://movies.yahoo.co.jp/movie/240086/
戦後間もない在日の集落が舞台となるこの映画は、梁石日氏の小説が原作となっています。これを映画化したのは劇団・新宿梁山泊代表の金守珍氏です。
差別と貧困に喘ぐ在日集落の元に、兵器工場跡から掘り起こした鉄くずで大金が稼げるとの話が舞い込みます。それからというもの、たびたび兵器工場跡に忍び込んでは鉄くずを盗み出すことに成功します。
しかし朝鮮人が国有地から鉄くずを盗み出すことをよく思わない警察は徐々に取り締まりを強化していき・・・。
山本太郎主演の本映画は、生きることで必死であったであろう当時の在日朝鮮人のバイタリティ漲る姿を見事に表現してくれています。
あんにょんキムチ

出展:http://www.bitters.co.jp/filmbook/kmch/top.html
在日を題材にした映画の中でも、他の映画とは一線を画すのこの映画の特徴です。
キムチが嫌いな在日三世の哲明。
「在日」に距離を置き、いつも避けてきた哲明が祖父の死をきっかけに哲明に変化が表れます。
友人に在日であることをカミングアウトしたり、民団の集会に参加したり、遂には祖父の故国、韓国を旅するようにまでなります。
この映画は、祖父や祖国を通じ、自らのアイデンティティを問い直すというイマドキの在日らしいエピソードを綴っています。
実はこの映画、異色の映画監督として知られる松江哲明氏が自身の体験を映画化した作品。
そしてこの映画、なんと映画専門学校の卒業制作として作成された映画であるため一般的にDVD等は流通していません。
ですので、残念ながら鑑賞するのはなかなか困難な映画作品となっています。
その代わり、この映画が書籍化されていますので、本でもいいので読みたいという方はAmazonなどで比較的簡単に入手できます。
ディア・ピョンヤン

この映画は、梁英姫監督によるドキュメンタリー映画です。
梁英姫監督は大阪市生野区に生まれ育った在日二世。朝鮮総連幹部を父に持ちます。
4人兄弟の末娘として育った梁英姫監督ですが、3人の兄たちは皆、70年代の帰国事業で北朝鮮に帰国し、祖国で暮らしています。
この映画には、祖国に住む兄たちを訪ねた当時の様子や、日々祖国のためと活動する父の姿が収められています。
まだまだ祖国に忠誠を尽くしたりないと、頑固でありながら何とも愛くるしい父の姿。映画では、そんな父との考えの違いに葛藤しながらも、日々父と向き合う梁英姫監督自身の姿が克明に描かれています。
植民地支配、祖国分断、70年代の帰国事業と、歴史に翻弄されながら生きる在日の家族模様を垣間見ることのできる貴重なドキュメンタリー映画です。
在日 戦後在日50年史

この映画は戦後50年という節目に、呉徳洙監督によって手掛けられたドキュメンタリー映画です。
当時の様子を記録した写真や映像とともに、
ナレーションだけでなく、当時を知る人たちへのインタビューなどで構成されており、在日の歴史を俯瞰できる極めて貴重なドキュメンタリー映画です。
またDVDは2枚組で歴史に視点をあてた歴史編と人物に視点をあてた人物編とがありどちらも見ごたえ十分です。
少し古い映画ではありますが、在日の歴史を知りたいという人にはおすすめの映画です。
GO

映画「GO」は、金城一紀氏による小説が原作となっています。
映画の冒頭「これは僕の、恋愛に関する物語だ」とあるように、在日と日本人の恋愛が主題の映画作品。
映画の劇中には、主人公の杉原が彼女の桜井に在日であることをカミングアウトするシーンがあり、一瞬彼女に拒絶されてしまうシーンがあります。
今だ結婚差別が根強い日本では、恋愛やいざ結婚となった場合に相手に拒否されたり、相手の親に反対されるケースは少なくありません。そういった意味でなかなかリアルなテーマを扱った映画作品といえるでしょう。
また主人公と元ボクサーの父との対話は、これからの在日がどのように生きていくかという
メッセージ性が込められているようにも感じられます。
最近はめっきり出演が減りましたが、主役を演じるのは窪塚洋介さん。またヒロイン役は柴咲コウさんが演じています。
在日映画は意外に多い
ここまでおすすめの在日映画を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
マイナーな映画やマニアックな映画まで含めると、在日を題材とした映画作品はたくさんまだまだあります。
まずは今回紹介した作品をぜひご覧になってみてください。
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