当コンテンツは、在日の若者にありがちな悩みの内、代表的ともいえる5つとその悩みを解消するためのヒントを紹介しています。
在日の若者は、周囲に在日特有の悩みを相談できる相手がいないことが少なくありません。
学校では在日のことを教えてくれません。ですので悩みを持つ在日の若者は、自分がなせ悩んでいるのか…。その悩みの正体すらよくわからないままモヤモヤしていることもあるのです。
在日の若者が抱える悩みを解消することは簡単ではありませんが、当コンテンツで紹介するヒントはきっと助けになるはずです。
まずはよくある在日の悩みとして、どんな悩みがあるのかを紹介していきたいと思います。
名前に関する悩み

在日の若者に最も多い悩みが、名前に関する悩みです。帰化をしていない在日の方の場合、大多数が韓国式と日本式の二通りの名前を持っています。
一般的には韓国式の名前を「民族名」と言い、日本式の名前を通称名(通名)と呼びます。最近の若い在日の方は、生まれてからなんとなくずっと通名を使っているということが多いようです。
また、やはり民族名を使用するのは生きていく上で不利という考えが根強く、実際に民族名を名乗ったせいで不当な差別を受けるケースもあるといいます。
国籍に関する悩み
国籍も名前に続き在日に多い悩みですが、ほとんどの場合、「日本に帰化するべきかを悩むようです。いざ帰化をしようと決めても、本当にそれでいいのかと思いとどまってしまうのだといいます。
在日の国籍の内訳は、韓国籍が朝鮮籍を圧倒的に上回ります。ちなみによく朝鮮籍を北朝鮮籍と勘違いする人がいますが、朝鮮籍は地域を指すものであり、北朝鮮を指すものではありません。(ここでは詳しい説明を割愛します。)
差別に関する悩み
差別に関する悩みは昔からずっと変わりません。日本では昔から韓国・朝鮮や中国などの国に対する差別意識が相当に根強いです。
近年では、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」をはじめとする、差別集団が路上でヘイトスピーチ街宣 を 繰り返し行うようにもなりました。
差別自体は昔らからありましたが、近ごろは路上やネットなどでより表面的に表れるようになったといえます。
結婚に関する悩み

これもよくある悩みです。結婚を考えている相手が日本の方の場合、相手のご両親が、帰化することを条件にしてきたり、 結婚自体に反対したりする場合があるのです。
以前は在日のご両親が日本人の方との結婚に反対するというパターンもありましたが、近ごろはそういったケースも少ないようです。
韓国語に関する悩み

在日の方が自分は韓国人だというと、日本人からも韓国人からも、なぜ韓国語が話せないのかと聞かれるといいます。
多くの日本人や韓国人は、在日に対してほとんど認識がないためこのような質問をします。
在日の方のほとんどが日本生まれであり、民族教育を受けた経験がある方もほんの一握りです。そのため、韓国語を話せないのはごくごく当たり前の話なのです。
しかし在日の若者にとっては、(民族的に)韓国人なのに、韓国語が話せないというのが一つのコンプレックスのように感じる人もいるのです。
どうすれば 悩みを解消できるか?

これまで紹介したような悩みを解消する方法はやはり自分の悩みの根源となっているものを理解し、一定の答えを導きだすことです。
ここでは、その答えを導き出すための一助となるヒントをあげていきたいと思います。
①在日について勉強してみる
なぜ在日が今このように日本で暮らしていて、なぜこのような悩みを抱え生きているのか。
まずは在日の若者たち自身が、在日のことをよく勉強し、理解することで自ずと悩みを解決する力を身につけることが大事です。
②在日の若者と交流する
同じ年代、同じ在日の仲間ができれば、これまでの悩みを気軽に相談できるようになります。同じ悩みを共有することで、悩みを解消するヒントもみつかるかもしれません。また韓国語講座を運営する在日の青年団体も多く、韓国語を話せるようになりたいという方にもおすすめです。
③お悩み相談室に悩みを相談してみる
在日コリアンの悩み相談室「晴れほこ」は、在日コリアン青年によるNGOによって運営されています。まずは電話で悩みを相談したいという在日の若者におすすめです。
まとめ

今回は在日にありがちな悩みとして名前、国籍、結婚、差別などのことを挙げました。
その解決の方法として今回提示した方法3つをおさらいしましょう。
- 在日についてまずはよく勉強する
- 在日の若者と交流する
- 在日悩み相談室に相談してみる
以上です。一人でくよくよ悩むよりまずは悩みを打ち明けられる仲間をみつけてみる方がいいかもしれません。
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