気になる新潟の在日コリアン居住実態
当コンテンツでは、新潟における在日韓国・朝鮮人の居住実態について書いています。
大阪や東京に比べ、新潟の在日韓国・朝鮮人の居住実態は一般的にあまりよく知られていません。
もしかするとこちらの記事をお読みのあなたも新潟の在日事情について興味をお持ちかもしれません。
実は在日の歴史と新潟は縁があり、歴史的背景が現在の居住実態にも大きく影響しています。
知ってみると意外な事実も多く、新潟の在日についてもっと知りたくなるかもしれません。
新潟に在日韓国・朝鮮人が多いって本当?
新潟には在日韓国・朝鮮人が多いと耳にすることがあります。
一般的に在日韓国・朝鮮人の多くは、大阪をはじめ東京や京都など都市部に集中しているイメージがあります。新潟は本当に在日韓国・朝鮮人が多いのでしょうか。
データを見てみると、総人口からの割合が多いのは1位から大阪、京都、兵庫と続き上位を関西圏が占めます。新潟はというと…。37位。
新潟は人口が多いにも関わらず、在日韓国・朝鮮人の数は約2000人。決して多いと言える数ではありません。
しかし面白いのは、その2000人の内訳です。新潟は上越地区・中越地区・下越地区の三つにエリアに分けられます。なんと2000人の約6割が下越地区に集中していて、さらにその大半は新潟市に住んでいるのです。
新潟市に在日韓国・朝鮮人が多い理由

ではなぜ新潟市に在日韓国・朝鮮人が集まるのでしょうか。それには新潟港の存在が大きく影響しています。
戦後の新潟と朝鮮半島との交流は、1959年に始まったと言われています。そして新潟港は、在日朝鮮人が帰国運動(北朝鮮への帰国)の発着地となったのです。
新潟港と北朝鮮のウォンサン(元山)港との間では、貨客船「マンギョンボン92号」が往来していました。新潟は日本における北朝鮮との交流の窓口と担ってきたわけですね。
2006年7月からは北朝鮮と船舶の出入りは途絶えています。帰国運動の際に、新潟市を訪れた在日朝鮮人の多くがそのまま定住したのではないかと考えられています。
新潟と韓国都市との交流

近年は韓国の都市との交流も活発です。2002年ワールドカップ・サッカー日韓共催大会の際には、新潟市は開催地のひとつに選ばれました。大会に先駆けて、開催数年前から新潟では、韓国を知るためのイベントが行われました。
そして、ワールドカップをきっかけにウルサン(蔚山)広域市との交流も始まることとなりました。少年サッカーを中心に交流を行い、平成2006年にはウルサン市長が新潟市を訪問し、「交流協定」締結するまでに至りました。
新潟在日社会のこれから
はじめに書きましたが、現在、新潟の在日韓国・朝鮮人の多さは全国で37位です。
しかし現在もウルサン市との交流が続いていますし、2020年東京オリンピックや2025年大阪万博も控えています。
今後新潟にも訪日・定住するニューカマーが増えるかもしれません。そうすれば新潟の在日韓国・朝鮮人の全国的な割合はまだまだ伸びる余地があるのではないでしょうか。
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