焼肉は誰もが大好きなご馳走の一つですが、焼肉屋といえば在日オーナーのお店が多いように思われます。
また在日の多い地域である大阪のJR鶴橋駅を抜けると、すぐに焼肉屋が軒を連ねる通称焼肉通りに続きます。
今も昔ながらの老舗の焼肉屋さんといえばやはり在日のお店が多いです。
しかしなぜ焼肉店には在日のお店が多いのでしょうか。今回は在日と焼肉の関係についてご紹介していきます。
焼肉は韓国料理?それとも日本料理?
よく韓国グルメツアーのような番組で、 「 本場 韓国の焼肉を食す 」といったタイトルを目にすることがあります。
たしかに韓国のテジカルビやプルコギはとてもおいしそうです。しかし韓国の焼肉は日本の焼肉と大きな違いがあります。
日本は焼いた肉をタレにつけて食べるのに対し、韓国はタレに漬け込んでおいた肉を焼いて食べるのが基本です。
また韓国では前者のようなタレにつけて食べる焼肉を「 日式焼肉 」といい、最近では日式焼店も増えてきています。
日本での焼肉の始まり

戦前の日本には食肉文化がほとんどありませんでした。また牛肉を食す場合も、赤肉の部位については食べずに捨てられていました。
日本人が捨てた肉をもらって食べていたのが、在日の人たちです。
内臓肉(モツ)を意味する「 ホルモン 」の 語源は、関西弁の「 ほる(捨てる) 」もんに由来するという説があります。
かつてはバラック建ての在日部落が全国各地に存在しましたが、在日の集住地区にいくと必ずといってよいほど、もくもくと煙をあげるホルモン屋さんの姿をみることができたといいます。
在日産業として発展した焼肉業界

戦後に食道園や 明月館 といったお店のオープンを皮切りに焼肉店は次々と数を増やしていきます。
高級焼肉チェーンの一つとして知られる「 叙々苑 」創業者の朴泰道(通名・新井泰道)は、学校に ろくに 通えず学がなかったが、そのせいで誰よりも 美味しい焼肉をつくる」ということに必死になることができたと語っています。
これらの焼肉店以外にも在日のオーナーが経営する焼肉店は全国に多いです。
「給料日だからたまには焼肉」という人は珍しくないと思いますが、在日コリアンから広がっていた焼肉が、今では日本の文化の一つとして溶け込んでいるわけですね。
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